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子どもたちを心から愛するワーキングマザーのワタシが綴るバタバタ生活日記です。


by rakuharunosuke

春はキライ

先週から花粉症が勃発し,薬を飲んでも鼻水,鼻づまりのヒドイ私。
ヒドイ時はホントに仕事にならないくらい頭がボーっとして
鼻がツーンとして鼻水はズルズル。
職場のデスクには「鼻セレブ」の箱,鼻の下は赤く腫れている…
そんな,世の中は春に向かって突っ走り状態の3月である。
でも,実は私,この時期が昔っから苦手。

日に日に日が長くなり,
日中ポカポカと陽気のいい日が増え,
コートやマフラーするのがちょっとヘン?って思うようになるこの時期。
沈丁花の香りの漂い始める時期。
うれしい季節。

そう,普通は,「春だ!新しい季節だ!何かが始まる,ワクワクドキドキ♪」ってなるはずなのに
大学進学で期待に胸膨らませていたはずの18の春でさえ
何となく不安と,ブルーさと,落ち着かない気持ちに舞い落ちていた。
今もそう。
職場の人事異動が4月なので,3月下旬にはその発表があり,
自分も回りも悲喜こもごも。
中には退職される方や,3月一杯で職場を辞める人もいてその人たちとの別れ。
子ども達の入学進学に伴う,新しい環境への漠然とした不安。
そんなこんなで実は苦手で嫌いな季節なのだ。

ああ,なぁんてなんて悲観主義な私。
こんなトシになっても18の時の気分をずっと
引きずって保存してるなんて。

ま,もちろん気分はちょっとしたことでいくらでも変えられる。
その方法を学んだだけでも,トシを取った意味があるってもの。
先日は,友人の「中年女への応援歌だよ。らくのすけには何にも考えずに観てほしい。」と
勧めてもらって,映画「マンマ・ミーア!」を観た。
元気をもらった。友人と同じく,歌って踊る楽しいシーンでも涙がボロボロ出て,
嬉しくて,がんばろうって気持ちになれて,明日っからまた元気で生きていこう!って思えた。

苦手な春がまだ続くけど,こうやって小さな「いいこと」を見つけて歩いて行こうね!>ジブン
# by rakuharunosuke | 2009-03-07 13:51 | ワタシ

ラクの中学受験

書こうかどうしようか本当に迷っていた。
情けない母である私とラクのつらい思いをこの場に書いて良いのかとずっと考えていた。
でもこの今の悲しみとつらさと迷いを,このバカな受験生の母の吐き出す愚痴を,
いつか読み返した時に,違う心境になっていることを祈って書いておくことにした。


我が家の長男・ラクは,小4に上がる前の春休みから,地元の大手進学塾に入り,以降3年間,通い続けた。
そしてこの1月,中学受験に挑戦し,行きたい中学校のサクラは咲かなかった。

先月1月後半の入試を経て,合格発表,入学説明会の済んだこの時期になっても,私もラクもこれでもかというくらいのつらい日々を送っている。
振り返れば悔やむことはいくらでもある。
後悔したってどうしようもないけど,後悔と失意の日々を送る私達に,なかなか春はやって来ない。

何のために3年間,遊ぶことも制限し,家族で出かけることも,ラクの好きなキャンプも,旅行もテレビも我慢し,そして家計を逼迫させながら塾に通わせたのか。
そもそも塾がラクの性格と成績に合わなくなっていたのに,そのまま通わせて,ラクにツライしんどい思いをさせていた私の怠慢はいったいどう償えばいいのか。

そんな思いで頭がいっぱいになり,何をしていてもその思いが払拭できず,すぐに涙が出てくる。
クヨクヨ,うつうつとした気分のまま,それでも仕事には行かねばならず,韓国への出張もあり,家のことやハルのことをほったらかしにすることもできず,時に叫びだしてしまいたいような毎日をいまだに送っている。

ラクは,それは一番ショックを受け,「何で?!何で?!」と大泣きしながら部屋にこもり,半月経った今でも,お友達の合格などの話を聞くたびに耳をふさぎ,「その話は聞きたくない」と内に入り込んでしまう。
そして今でも時に大荒れしてしまう。

それでも,合格通知をもらったJ中学校に行く手続きをし,先日はその入学説明会にも家族みんなで参加し,制服の注文もした。4月に向けて準備は進みつつある。

だけど,私はそれでもなかなか前を向けないのだ。
一番行きたかった難関校G中学には受からなかったのはもうあきらめられる。
もちろん行きたかった,行かせたかった。オープンスクールや文化祭に連れて行くと,面白そうな授業やクラブにラクは目を輝かせていた。
でもしょうがない,高嶺の花だった。
だけど,だけどS中学にも落ちてしまった。
成績が下降して,夏から秋はヤバイかな?という心配もしながら,それでも行けるだろう判定をもらって臨んだのに,まさかの落選。
合格発表の日,職場のパソコンで受験番号が無かったのを見た時は,息ができないくらいショックだった。

それから今度はそのS中学の補欠通知が来て,その繰り上がりを待つ日々。
合格発表から最大2週間待てと連絡がある。
私は韓国出張が控えており,その間じゅうやきもきしながら連絡を待たねばならない状況になる。
もう蛇の生殺しとしか言いようのない日々。
ラクには絶対言えない。夫ととにかく耐えるしかない。
で,待って待って待った挙句,先日2月8日になって,「申し訳ないが入学いただけないことになりました」とのS中学校校長の電話。
もうこれでもかというくらい打ちのめされてしまいました。

そもそも,中学受験を決めたのは何故か?誰か?いつか?
そんなことから考え始める。

10歳から12歳という,まだまだ子どもで,そして多感な時期に突入するラクに,ここまで頑張らせて,もちろん本人も,行きたい,G中学に行きたい,S中学に行きたい!がんばる!と言うので応援してきた。それでも途中何度も「やる気がないならもう塾やめなさい!」「受験するのやめよう,公立にいこう!」と言ってきたのは私だ。叱咤激励のつもりではあった。でもラクを応援する方法として間違っていた。

受験をするということは,合格も不合格もあるのだと,思いどおりの結果にならない場合もあるのだと,何故わかっていなかったのか。
わかっていても漠然と,それなりの成功を思い描いていた私。情けない,情けない。

みんな言う。
合格した学校が,その子の行くべき学校だったのだ,と。
選ばれて合格したのだからその学校で頑張ることが最善なのだ,と。

自分にも言い聞かせる。
前を向いて行こう。過去を振り返ってもしょうがない。
終ったことをクヨクヨ悔やんでも何にもならない。
それより,これから始まる新しい中学校生活のことを考えよう,と。

中学・高校が人生のすべてではない。大学受験という挽回の場もある。
今回のことは,きっとラクにとって良い経験となり,それを糧にこれからの中学生活を送っていけばいいのだ,と。
どこの学校に行ってるかでなく,どんなふうに中学・高校生活を送っているかがもっともっと大事なのだと。

わかってる。わかってる!
ラクだって,私だって。
そんなこと全部わかってる!!



……
そう,
本当にそうだ。
前を向かなければ。
楽しい明日がラクを絶対に待っていると信じて
今度こそ応援しなければ。
情けない母は情けないままだろうけど
ラクの愛し方を間違えないように。
# by rakuharunosuke | 2009-02-22 18:06 | ラク

初めての海外出張~♪

東京出張でさえ,前回行ったのは
ハルがお腹にいるとき(8年前!)が最後で
出張といえば市内などばかりで,隣の県への出張すらなかったのに
県境を越えるだけでなく国境を越えて出張してきました!
行き先は韓国。
プライベートでも行ったことのない国。
お医者と看護士さんを連れて,向こうの病院などを訪問する目的の出張。
日程は月曜出発の金曜夜帰りの4泊5日。
海外出張など,経験した人にはたいしたことではないのかもしれないけど
私にとっては
仕事の内容も,言葉の点でも,そして子ども達を置いて行く事の点でも
行く前数ヶ月から,不安とプレッシャーで一杯だった。

だ,け,ど
行って良かった!
充実してしていた。

通訳はベテランの通訳者を広島から連れて行ったので
その点は安心だったのだけど,
私は事務局として付いて行くわけだから,
訪問先とのアポ,協議の進行・記録,時間配分,資料の準備,
お土産の世話,チケット,ホテル,食事やクルマの手配などなど
ツアコンと事務方の2役があり,行く前数ヶ月の準備を含め
旅行中もそれなりに忙しく,かつ,気を遣った。
(粗相もいろいろありました(汗;))

それでも,
外国の空気が久しぶりだったことや(ハル1歳の時のハワイ以来)
お医者さん方がいい方たちばかりだったことで
いい意味で気分が高揚したまま
最終日まで何とか終えて帰ってくることができた。
「アンニョンハセヨ(こんにちは)」と「カムサハムニダ(ありがとう)」ばかりを
連発して,最後まで乗り切った。

仕事だから,観光も,買い物も,アカスリやエステも
時間がなくてほとんどできなかったけど,
このウォン安で,大挙して向こうの免税品店に押し寄て
ブランド品を買いまくっている同じ日本人の女性たちより
きっとずっと幸せだったんじゃないかと思う。

そして,
私には,韓国料理が美味しすぎて
日本に帰っても
「食い足りん!食い足りん!」と叫んでは
翌日から広島の韓国料理屋さんに行く始末(^_^;)

今の仕事に転勤がなければ,
今秋はもしかしたらアメリカ西海岸の出張@2週間があるかもしれない。
ちょっとだけ挑戦したい気持ちもある。
アメリカ本土には20年以上前に行ったっきりだし
この機会に英語を勉強したい思いもある。
だけどウチには
「おかあさん,もうぜったいぜったい外国にしゅっちょう行ったらダメ!!!」と
許してくれないハル@8歳がいるからなぁ…
# by rakuharunosuke | 2009-02-11 16:15 | ワタシ

「闇の子供たち」

観たいけど観るのが怖くて,どうしようか迷った末にやっと観に行った。
「闇の子供たち」
ここに書くのもつらくて,書いていると涙が出てくる,嗚咽をこらえられなくなるような衝撃を受けてしまった。
子どもの心臓移植は日本では正式に認められていないゆえの,タイの子ども達を違法に利用した臓器売買の話なのだが,思っていたのとずいぶん違ったのは,その子ども達が,親に売られ,買春の餌食になっているという部分が映画の多くを占めていたこと。目をそむけないではいられないシーンの連続に,胸が潰れそうで,帰宅する路上でも涙を我慢できなかった。
ぬくぬくと,この生活を享受している現実に罪悪感を抱かずにはすまないこの映画。

提示している問題は多く,
○児童買春の問題
○幼児・児童性愛者の問題
○臓器売買ビジネスの問題
○NPO・NGO活動とその被援助国の問題
○マスコミと報道の問題
これらの問題が絡み合い,影響しあい,とても私には整理して書ききる能力が無いのがもどかしいのだが,ゆっくり考えなければ,と大きな宿題となった。

そんな中,自分でもどうしても答えが出そうにない問題がどうしても残された。
わが子が移植するしかない心臓病を患っているが,アメリカで合法的に移植手術を受けるのを待つ時間はその子に残されていない。そんな時タイの斡旋人に持ちかけられた話に乗り,しかしそれは,親に売られたタイ人の子どもが,生きているまま麻酔をかけられて手術して取り出す心臓を移植するというもの。
ラクが,ハルが,移植するしかない心臓病だったら?……
この映画でその犠牲になるタイの少女(8歳くらい)は,買春宿で外国人の男や女に暴力的なセックスを強要され(映画のその描写は,何度も何度も,もうお願いだから許してほしいというくらい映し出された。私は映画が終わればそれを見ないですむけれど,あの子達は今,こうして私がPCに向かっているこの瞬間にも,汚らしい日本人やドイツ人やアメリカ人や,とにかくありとあらゆるそういうことを平気で行える大人たちに陵辱され,心も体も傷つけられているのだ。),
エイズにかかれば生きているままゴミ袋に入れられて捨てられる,そんな生活をしている少女。

普段は牢屋のような不潔な小屋に入れられているこの子が,最後には髪を洗われ,新しいワンピースを着せられていく先は,病院の手術室。生きながら心臓を取り出すというのはフィクションだそうだけれど,似たような現実が世界には広がっていることを突きつけられた。

私が普段,ユニセフに寄付したり,フォスターチャイルドのグァテマラのエルマー君にプレゼントを送ることなんてことがあまりに無力な,何だか無意味なこととまで感じられ,実際に,本当に,ハルやラクにそんな状況が降りかかった時に,私はどうするのか,きれいごとでは済まされない厳しさを感じ,絶句してはいけないと思いながら,泣くことしかできなかった。

愛する自分の子どもを助けるためには,私は何でもする,できると今まで思ってきた。

でも,その犠牲になるタイの少女の目は,とてもハルに似ていたのだ。
# by rakuharunosuke | 2008-11-27 12:41 | ワタシ

芸術の秋・オペラ鑑賞♪

生涯で2度目のオペラ鑑賞をしました。
プラハ室内歌劇場の「セビリアの理髪師」。
本格的なオペラ劇団が広島にはなかなか来ないこともあるけど,
やっぱり仕事と子どもという2大邪魔者(?)のせいで,夕方以降の文化行事にはこの数年トンとご無沙汰気味になっていた。
毎年劇団四季公演には行くものの,
しょっちゅう行っていた地元交響楽団の公演にも全然行けず,
さみしい思いをしてたけど,
そろそろ(財布の許す範囲で)いろいろ行きたいな~と思ってたところに,
プラハ室内歌劇場の「セビリアの理髪師」が来ると聞き,
S席15,000円を大枚はたいてGET!何ヶ月も楽しみに待っていた。

広島でオペラって,まだラクが生まれる12年前に,
「フィガロの結婚」をどっかヨーロッパのオペラ歌劇場が来ると聞いて
これまた2万円のチケット買って握り締めて待ってたのに,
阪神・淡路大震災で,西日本の交通網がズタズタになり,
劇団が広島に来られなくなり,公演自体がキャンセルになったことがあった。(涙)
なので,生涯最初のオペラである,学生の時に家族で行った
アメリカはニューヨーク,メトロポリタンオペラハウスで観たベートーベンの「フィデリオ」以来,ちゃんとしたのは2度目。

今回,当日会場は,オバサマ,オジサマが主流。
ちらちらと若者の姿も見るけど,劇団四季の客層とはやはりずいぶん違う。
お客の入りは8割ってとこで,2階席はガラガラなのがちょっと寂しい。
やっぱり広島になかなか本格的なオーケストラやオペラが来ないのは
こういう地域性もあるのだろうなぁ。

今回の「セビリアの理髪師」はロッシーニの作曲で,
モーツァルトの「フィガロの結婚」はこの後日談らしく,フィガロという準主役が活躍する。
有名な曲がたくさんあるとオペラ好きの両親に聞き,
人気のオペラとネットなどで見聞きしてたし,
席が端の方とはいえ前から5番目だったので,
オーケストラピットも良く見えて,ワクワクドキドキ。

幕が開いて感じたのは,「ああ~やっぱりナマはいい~♪」ってこと。
目の前で歌われる曲の数々にどっぷり堪能。
ソプラノのロジーナ,アルトのアルマヴィーヴァ伯爵,バリトンのフィガロとどの曲もウットリ,そして心踊る楽しさ。
演出も,楽しめる形で,役者が客席に下りてきて観客と絡んだり,
日本語でおちゃらけたりといったおふざけもあり,でも歌はやはりすごい。
マイク使わずにあの音量,あの音域,お腹にぐっと響きます。
オーケストラの演奏も素敵で,まぁ一番素敵だったのはイケメンの指揮者マルティン・マージク氏だったけど(笑)。
またオペラ観たい~!と思わせてくれる超満足の一夜でした♪

(次は年末の劇団四季「ジーザス・クライスト・スーパースター(ジャポネスクバージョン)」だっ!)
# by rakuharunosuke | 2008-10-03 08:39 | ワタシ